【就活 体験談part3(終)】~戦いの果てに・・・あれ?そういえば修論は?~
不器用人間(化学研究職志望)が、就活を終えるまでの流れを三部作で振り返りをしていますが、こちらは最終記事になります。
前回までのピレン
・周囲の人間が内定を終えていく中、自分だけ内定なしで心が病むものの、キャリア支援課に助けられ、復活を果たす
過去のピレンに贈る言葉:よみがーえーれー(シャーマンキング OPより引用)
前回までのお話はこちらから。
第二の功績
本就活において、第一の功績は間違いなくキャリア支援課の有用性に気づき足繁く通ったこと。
では第二の功績は?
それは、助教・教授に面接練習をお願いしたことです。
まあ大したことないかもしれませんが、
・就活が長引き心が病む
・プライドが高いため、見知った人間に面接のお願いはしづらい
・メンタルダウンが学業に波及し研究進捗ゼロ、教授おこ
・そもそもアカデミックの人に面接聞いても意味ないっしょ(社会知らないっしょ)
上記の理由より、面接練習をお願いするのは勇気がいりました。
しかし、この面接練習も自分にとって自信となるのであった。
過去のピレンに贈る言葉:練習信者であった
面接練習
面接練習 VS 助教
この助教は素晴らしく優秀。ただ結構自分にも人にもストイックな方なので、今更面接練習はお願いしづらかったのですが・・・
意外や意外。かなり親身になって聞いてくれる。
普段研究でしょうもない質問をすると徹底的にばかにされるのですが、この面接練習では全くばかにされることがなかったです。
ここで助教に言われたのは、
「面接は会話だよ?聞かれたことに対して即答する必要ないよ」
「質問に対しすぐに答えが見つからなかったら、ちょっと考えていいんだよ」
「質問されたときに、○○ですか、そうですね~、といった感じで間を開けて考えていいんだよ。むしろそれが普通の人と人のあるべきコミュニケーションでしょ?」
といったことです。
これ言われないと中々気づけなかったです。自分の中ではリズムよく面接を進めることが、高い知性(機転?)のアピールになると思ったし、というかそれが大企業に入るうえで必須能力みたいに思っているところがあったし、周囲の就活生もそんな感じだった。即答はマストです、みたいな。
「面接はコミュニケーション」を一番はっきりわかりやすく自分に伝えてくれたのは間違いなく助教です。ありがとうございました。
面接練習 VS 教授
進捗ゼロ状態にかなーーーりご立腹でしたので、それはそれは練習して頂けないと思っていたのですが、こちらも予想に反して、親身に聞いてもらえた・・・
色々教わりましたが、思わぬことを教わった。
教授「で?次どこ受けるの?」
ピレン「A社です」
教授「A社ね、自分の同期がいるとこだわ」
教授「A社は主力製品にCという樹脂があるでしょ?Cに用いられているモノマーの一つはもともと彼(教授の同期)が検討していたんだ。
ただそのモノマー合成のある工程はPdを用いてしか進行なかった。ところが彼(教授の同期)がZnを用いて進行できるようにし、コスト改善を行ったんだ。
彼はそれでA社で偉くなった」
教授「こういった話も志望動機に使えると思うよ」
ピレン「・・・・なるほど!」
過去のピレンに贈る言葉:これは間違いなく良い教授
本番面接
A社面接~初の内定~
教授が教えてくれたこの話はA社面接志望動機で使いました。A社は技術レベルも高いうえに自分にとって身近な存在だ、と言いました。
このA社の志望動機はそれなりに、自分の気持ちが籠ったし、面接官も1次、最終のときにうなずいていた。
そのかいあってか、初の内定をゲットしました。
これはすごくすごく嬉しかったです。
ようやく承認欲求満たされたよ~みたいな。
しかし・・・・A社は中々の大企業なのですが、まだあまり晴れた気持ではありませんでした。
自分はどうしても超大企業に入社したかったのです。A社じゃ足りなかったんです。
過去のピレンに贈る言葉:大企業に入れば偉いのか?
最後の決戦 ~X社~
どうしても入りたい大企業・・・・しかしもう手持ちはほとんど残っていなかった。
一連の経験を経て就活終盤にきて、大きく面接力を向上させ、最終面接まで進んでいる企業が三つくらいありました。しかし・・・・超大企業ではなかった・・・・。(今考えれば会社規模に固執する意味はないのですが・・・当時はプライドが高かったため・・・・)
もう諦めて、ドクター進学して、また3年後頑張ろうかなあ、などとなめたことを思ったりもしてました。(各方面に対して失礼)
まあしかし、神は我を見捨てなかった。就活の神、いや化学の神は我の味方であった。
超大企業Xからの技術面接のお誘い。たくさんの第一志望会社から落選したが、このXという企業は、数多くの第一志望の中でも最も行きたいレベルだった。そんな企業がまだ、残っていたなんて・・・
今まで積み重ねた経験が土壇場で発揮され、この技術面接では、非常に受けが良かった。
面接後すぐに合格が出て、最終面接のお誘いが出た。
この時の心情は嬉しいような不安なような。もう正直覚えていない、というか思い出すことを脳が拒絶している感じ。この最終面接一つで自分の人生が決まる、くらいに思っていた。
もうあまり語ることは残っていないので結果から言うと、最終面接には受かり、就活の際に最も行きたいと思っていた企業で、さらに念願の研究職として採用され、今もそこで働いています。
ちなみに最終面接についてはかなーーーり失敗しました。土壇場に強いようで弱かった・・・。ただ、技術面接の高評価っぷりが効いたと思われます。
過去のピレンに贈る言葉:A社での成功体験で自信を持てたピレン。A社に受かったのは教授のおかげでもあると思っているピレン。教授に恩返ししたいピレン。
最後に
就活の振り返りを3部作形式で行ってきましたが、少しでも同じような境遇の人に勇気を与えられたらいいなと思っています。もし皆さんのお役に立ちましたら幸いです。
また、ところどころ気に障る表現がありましたら大変申し訳ございません。
今後も就活関連で思ったことはブログに記していこうと思いますので、引き続きご覧いただけますとありがたいです。
エピローグ
ハッピーエンドで終わったものの、就活が人よりも長引いてしまったピレン。
心に余裕ができ、ふと気づく、修論の存在。
就活中も実験はしていたものの、心ここにあらずで集中できていなかったためほとんど進んでいない!
テーマは全合成!まだ最初の3工程。あと17工程くらいをのこり3か月弱で合成しなければならない。
就活弱者に情けはない。ここからが本当の戦いであった。
不夜城にとりこまれるピレン。
~僕たちの全合成はこれからだ~
以上、就活体験談 part3 戦いの果てに・・・あれ?修論は?でした。
面接での具体的な失敗は下記にまとめています。宜しければどうぞ!
ピレン