化学解説チャンネル開催計画

いかに演出にこだわり化学を解説できるか

・語り手を化学物質(ピレン)とし、愛らしいキャラに昇華する

愛らしいキャラが化学を語ることで人々の興味を惹きつける

 

化学物質ピレンの分子模型

ピレンのキャラメイク

ピレンとベンゼンのキャラメイク

・解説する化学の題材の擬人化

毒を解説する際、毒を擬人化させる。思わず目を引くような魅力的なデザインを作成する



・より詳しい化学の中身も含めて、美しい演出を心掛ける

ふぐ毒テトロドトキシンの毒の分子構造をいかに面白く解説できるか、工夫をしたい。

 

ニューロンをいかに興味を持たせて説明できるか。

活き活きとしたアニメーションで目を引かせる。

 

【総合化学・財閥化学】魅力や志望動機について考える【三菱ケミカル・住友化学・三井化学】

 

 

 

最初に

 

財閥化学メーカー、それは巨大化学メーカー

財閥化学メーカー、それは超広範囲の分野を網羅するメーカー

財閥化学メーカー、それは総合化学メーカー

財閥化学メーカー、それは三菱ケミカル住友化学三井化学

財閥化学メーカー、それは・・・

それは・・・・・

それは・・・・・

 

いや結局財閥化学メーカーってなんやねん。



それがピレンの感想であり、多くの人が持つ感想であり、多くの就活生が持つ感想である。

 

多くの就活生にとって、財閥化学メーカーは、区別が不可能であり、何をやっているのかよくわからず、志望動機を考えるのに嫌気がさすのであった。

 

 

              終
            制作・著作
            ━━━━━
             ⓃⒽⓀ

 

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財閥化学メーカーについて考えてみる

 

ここまでで短文の記事として投稿しようと思ったが、それはやめて、もう少し考えを記す。


このページで述べること



よくある一般的な利益の違いだとか
大まかな方針の違いだとか
会社の目標設定の違いだとか
IRレポートの記載から方向性を読み取るだとか、
そういったことはここでは記載しないです。

あまり大きな意味を持たないと思います。
そういったところを違いとして、そこが魅力なんですと面接官に訴えても声が届く気がしないからです。 

志望動機について

 

志望動機ですが、無理にこの財閥化学メーカー3社(三菱ケミカル住友化学、、三井化学)を切り分ける必要はないと考えています。

なぜなら、この3社はどれもやっていることが似ていて、広い分野を有していて、そこから利益を得るので、必然的にかぶります。

細かく見ると違いは当然ありますが、細かすぎて、就活生があえてそこに注目して志望動機として引っ張ってくるのは、いささか不自然です。

 

業界内の位置づけや魅力をしっかりわかっていて、あえて細かいところを述べるのは良いですが、働いた経験のない学生にはなかなか困難です。

 

だから、「総合化学メーカーの売りである、広い分野が、自分にとってはとにかく魅力的だった」、「異分野技術を重ねることも、開拓することも、ほかの化学メーカーよりも有利だと感じたんだ」

といった2点をごり押しするくらいで十分志望動機としては成り立ちます。

 

就活イベントでも財閥メーカーはよく就活生から質問を受けています。

 

就活生「財閥化学メーカー、三菱・住友・三井とありますが、それぞれの違いと、御社の強みを教えてください」

 

財閥化学メーカー様のリクルーター一同「財閥化学メーカーは総合化学メーカーであるので、一概に区別は難しく、強みはどの企業もほぼ同じ、となります」

 

就活生「話にならねえ、くそが(大変貴重なご意見ありがとうございました!)」

別の就活生「ちょちょちょ、心の声、逆逆ぅぅぅぅ~!」

 

といった就活生の納得がいっていない瞬間を大変よく見ます。

 

ですが、これはしょうがないことで、本当に区別が難しいというか、あえて細かい区別をするのが不自然なのでこうなってしまうのです。

 

それでは志望動機をどうするか?

 

個人的には、面接でも、あえて財閥化学メーカーとの違いを理解しているか確認されることや、どうしてこの財閥化学メーカーから選んだのか?といったことはあまり聞かれることがなく、それ自体意味がない質問と考えていますが、

 

ただ、自分が就活する上で、面接する上では、ある程度納得して、軸を持って、一つの信念を持った状態で臨むほうが、面接官に響くものをぶつけられると思いますので、

やっぱり細かいところでも違いを理解して、自分の考えとして持っておくべきと考えています。

 

ここでは、ピレンが考える、それぞれの魅力を述べます。

細かいところにはなるのですが、自分の信念として、自分の軸になり得ることについて記します。

 

三菱ケミカル

 

売り上げNo1の三菱ケミカル様。

ここは売り上げが最大ですので、「日本一が魅力的だ」、「世界で戦うには日本一の企業が良いんだ」、でもよいと思いますが、それ以外を記します。

 

三菱ケミカルの技術で調べると、DURABIO、といった名前がhitするかと思います。

 

このDURABIOは商標で、三菱ケミカルが開発したエンジニアリングプラスチック(ポリマー)のことを指します。

 

ネットで調べるとわかるのですが、こちらは独自のモノマーを開発して、そのモノマーをエンジニアリングプラスチックに適用しています。

 

一般に、新しいモノマーから開発してポリマーにして商売することは非常に難しいです。

基本的には既存のモノマーを組み合わせてポリマーを作るので十分事足ります。

さらに、モノマー開発となると十分な量が売れないと投資回収もままなりません。

 

そのポリマーが超特殊用途で、超高付加価値なら、少量で利益が出るので、難易度は下がるかもしれません。

 

しかしこのDURABIOは幅広い分野に展開する汎用品と謳っています。
汎用品で、新しいモノマーから開発し投資回収・・・・

どれほど難しいことか、よくわかると思います。

 

更にこのDURABIOのモノマーはバイオ由来となり、

次代の流れに、大変マッチしています。

 

この技術をうまく志望動機につなげてもよいでしょう。

話し方は工夫しないといけないですけどね。

冒頭でも述べた通り、基本的には総合化学メーカーを志望していて、その中でも魅力に感じたのがこの技術で~~~といったように、おまけ的な位置づけで話すのがベストです。

 

住友化学

 

続いて売り上げ2位の住友化学様。

 

ここは、総合化学メーカー3社の中でも、農薬事業が強いです。

農薬が強いということは、有機合成が活かせるというところ。
第二次世界大戦直後にアメリカと競って農薬を売り出すといった、強い技術とマインドも魅力です。

 

農薬については簡単にyoutubeで動画出しています、良ければ参考にどうぞ。

https://www.youtube.com/watch?v=_1vYQ0oaYVA&t=182s

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有機合成をやっていた人は、農薬事業が強く、そこで貢献したいと推すのが良いです。
三菱ケミカルの欄でも記載したのですが、新しいポリマー開発で、新しくモノマーを生み出すことはあまりしない、というかできないので、有機合成を活かせる場所は限られます。

 

医薬農薬が有機合成を活かせる花形になりますので、その領域を志望するのは至極当然の流れです。

 

その他の強みとしては、ピレンの感覚になりますが、財閥化学メーカーの中では高付加価値製品の開発に強いと思います。

液晶や、有機ELスマホの分野で活躍しているのでネットで調べてみてください。

高付加価値製品に強いというのは大変に魅力的です。

それだけとがった技術を有しているということで、これからの時代、企業の研究職にとってはとがった技術こそが求められると思います。

 

三井化学

 

最後に三井化学様。

 

ここは3社の中でも、強みがウレタンやオレフィン樹脂といった基礎化学品に寄っていると思います。

世の流れを考えると、基礎化学品よりも高付加価値製品に強い方が好ましいと思いますので、あまり基礎化学品に強いところを魅力として挙げるのは不自然です。

 

ただ、やはり大きな会社なだけあって、ニッチな領域における強みも持っています。

 

例えば、シクロオレフィン樹脂を有していて、これは三菱・住友にはない(少しはやっているのか?よくわかりません)強みです。

 

シクロオレフィン樹脂は、比較的耐熱性があって、吸水性が低いなどと、ほかのエンプラと区別できます。

スマホに採用と、高付加価値の流れが来ており、三井化学の強みとなっていくと思います。現に今増産体制を整えているかと思います。

 

ちなみにシクロオレフィン樹脂の話を挙げると、どうして日本ゼオンではないの?となります。

日本ゼオンもシクロオレフィン樹脂の事業を持っているからです。

まあそれは、これに限ったことではなく、全ての志望動機に言えるところで、基本的には何かを主張すると、別の企業でもいいよねとなります。

ですので、主張前には、何で何で?と自問自答し、納得のいく主張(志望動機)を作ってください。言い過ぎた志望動機は危険ですのでご注意を。

 

あとは、ニッチ領域だと、眼鏡の樹脂に非常に強いです。

いかに眼鏡のレンズを薄くするか・・・といった樹脂の開発にたけています。

MRシリーズと呼ばれているチオウレタン樹脂です。
三井が強いウレタン樹脂技術を上手く高付加価値品に展開できた例だと思います。
推測なので実際のところはどうかわかりませんが。

ここも今後伸びる理由がいくらでも考えられますよね。

 

ですので、自分が三井化学を受けるなら、「総合化学メーカーかつ、ニッチ領域の技術に強くそれなりのスケールで樹脂を出している」といったことを主張するのだと思います。

(それが実際に利益を出しているかは別として・・・、三菱や住友より、大きいスケールで高付加な樹脂を出しているイメージ、そういった点が自分にとっては大事、それが今はどうか別として、今後伸びる上では大事・・・・といった潜在的な認識を持ったうえで面接に臨むのだと思います。自分なら。)

 

最後に

 

ところで、このように志望動機を考えていくと、完ぺきなものができた、自分の主張は正しく、間違いはない・・・という風に感じてしまう、勘違いすることが多々あります。

しかし、これは大変危険で、面接官に見抜かれてしまうとまずいことになります。

基本的には自分は学生で業界のことをよくわかっていない、相手は研究職のプロでその業界に長く携わり一日中その業界の浮き沈み、今後の方針、将来性を気が狂うほど考えていますので、まるっきり立場が違い、はなからこちらの主張が相手に響くことはありません。

面接の志望動機を伝える場面では、相手に主張の正しさで響かせるというよりも、そこそこ納得のいく知識と考えで、自分の将来性を相手に伝えることが目的です。

この就活生は、「何か違うかもしれない、考え方としては正しい、企業に入った後もよく考える可能性がある」、と思わせることが、目的です。

 

前提と目的をはき違えると、ただとんちんかんで思い込みの強い、無知を自覚できていない学生になり下がりますのでご注意を。

 

ここまで長く述べたうえで大変恐縮ですが、

総じて財閥化学メーカーの面接における志望動機を、あえて区別化して考えるメリットというのはあまりないです。

ただし、「面接官に一発かますこと」、「納得して自分の軸を用意して面接に臨むこと」の2点のために準備する意義があります。

 

以上、ここまでありがとうございました。

 

今日も化学が大好きです!

ピレン

 
最近作成した動画です。
勢いが気に入っています。就活の息抜きにどうぞ。

https://www.youtube.com/watch?v=u4XHsQluCy8

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twitterもやっておりますので、良ければどうぞ!

 

 

 

 

【化学】自宅で読めるオープンアクセス(open access)の論文集めてみた

こんにちは、ピレンです。

 

皆様、論文読んでますか?

 

大学や会社といった所属機関の契約次第では、読みたくても読めないのが悩ましいところですよね。

 

しかし、世の中には無料で読めるオープンアクセス(open access)な論文もたくさんあります。

 

今回は、自宅で読めるオープンアクセス(open access)の化学に関する論文についてまとめてみました。

 

 

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ACS

ACS editors choice

JOCやOL, ACS cat., JACS等を含むACSの文献の中で、一部オープンアクセスになっているものが紹介されています。

https://pubs.acs.org/editorschoice/

 

ACS central science

(インパクトファクター2018:12.8)

メディカルよりですが、完全にメディカルというわけでもなく、材料に関する論文もある。

メディカル寄りなので最近はやはりcovid-19に関する論文が多いです

https://pubs.acs.org/journal/acscii

 

ACS OMEGA

https://pubs.acs.org/journal/acsodf

(インパクトファクター2018:2.6)

材料寄りの論文です。

 

wiley

 

こちらにオープンアクセスな論文がまとまっています。

がっつり医療や、植物などの環境に関する内容が多いですね。

https://authorservices.wiley.com/open-research/open-access/browse-journals.html

 

以下、いくつか抜粋しました。

 

Advanced science

https://onlinelibrary.wiley.com/toc/21983844/current

(インパクトファクター:15.8)

物理・生命科学・医療に関わる材料の論文といった感じでしょうか。

レビューもオープンで勉強する上でありがたい。

最近はやりのウェアラブルやNIRセンサー等があります。

 

chemistry open

https://chemistry-europe.onlinelibrary.wiley.com/toc/21911363/2020/9/5

(インパクトファクター:2.2)

材料に関する論文が多め。少し有機化学に寄っている印象。

 

RSC

RSC Advance

https://pubs.rsc.org/en/journals/journalissues/ra?_ga=2.25809465.581934753.1588608042-208404785.1588608042#!issueid=ra010029&type=current&issnonline=2046-2069

(インパクトファクター:3.0)

材料寄り。純粋な有機化学の反応開発なども含まれている。

 

Nanoscale Advance

https://pubs.rsc.org/en/journals/journalissues/na?_ga=2.251433346.581934753.1588608042-208404785.1588608042#!recentarticles&adv

材料に関する論文。

無機ばかりなので、あくまでピレンが読む・・・という意味では優先度低め。

 

Material advance

https://pubs.rsc.org/en/journals/journalissues/ma?_ga=2.255497228.581934753.1588608042-208404785.1588608042#!issueid=ma001001&type=current

材料に関する論文。まだ、論文数少な目。

 

Royal Society Open Science

https://royalsocietypublishing.org/toc/rsos/current

2014から存在するオープンアクセス論文。

ジャンル問わず、生化学、物理、数学、メディカル、計算化学などある。

もちろん有機化学もある。

 

elsevier

 

elsevierのオープンアクセス一覧

https://www.elsevier.com/about/open-science/open-access/open-access-journals

 

せっかくなので一部抜粋します。

 

Arabian journal of chemistry

https://www.sciencedirect.com/journal/arabian-journal-of-chemistry

(インパクトファクター:3.3)

化学・材料に関する論文かな?若干無機多め・・・かな?

 

関係ないですがjournal名かっこいいですよね。

 

アラビアン、アラビアンっていいですよね。

 

アラビアンナイトみたいでかっこいいですよね。

 

おい、やめろ、馬鹿がばれるぞ、ピレン、おい・・・

 

Chemical Engineering Science X

https://www.sciencedirect.com/journal/chemical-engineering-science-x

化学工学に関する論文。

低分子や高分子の生産に関する論文があり、ピレンは企業人なので個人的に読んでおきたいです。

 

Egyptian journal of petroleum

https://www.sciencedirect.com/journal/egyptian-journal-of-petroleum

名前の通り石油に関連する論文が多め。

ピレンからすると分野が外れているようだけど、重なるところもあって、なんだか読みやすく、個人的には気になるジャーナル。

 

Energy strategy reviews

https://www.sciencedirect.com/journal/energy-strategy-reviews

(インパクトファクター:2.6)

エネルギー問題に関する論文。ピレンの分野的には研究に直接生かせられる気はしないけどSDGSの視点を養うために読んでおこうかな、と思いました。

 

Engineering

https://www.sciencedirect.com/journal/engineering

(インパクトファクター:4.6)

AI系の論文が多いのかな。医療とAIの関係などといった論文があり、機械学習人工知能動向を見るうえで、こちらを見ようかなと。

 

Journal of saudi chemical society

https://www.sciencedirect.com/journal/journal-of-saudi-chemical-society

(インパクトファクター:2.8)

化学や材料に関する論文

 

Journal of science advanced materials and devices

https://www.journals.elsevier.com/journal-of-science-advanced-materials-and-devices/

化学や材料に関する論文

 

Advanced industrial and engineering polymer research

https://www.sciencedirect.com/journal/advanced-industrial-and-engineering-polymer-research

ポリマー関連の論文

 

Defence technology

https://www.journals.elsevier.com/defence-technology

直訳で防衛技術。

爆薬(ニトラミン構造を有するものとか)とか、航空とか、文字通り防衛技術に関する感じの論文。

 

ちょっとかっこいいですよね。

 

ロマンを感じる論文で私は好き。

 

Nano materials science

https://www.sciencedirect.com/journal/nano-materials-science

材料系の論文ですね。

 

Green energy and environment

https://www.sciencedirect.com/journal/green-energy-and-environment

環境に関わる化学といった感じの内容です。

 

Materials science for energy technologies

https://www.sciencedirect.com/journal/materials-science-for-energy-technologies

上と同じ・・・、といった感じです。

 

Nature publishing group

 

Nature communication

https://www.nature.com/ncomms/

化学や材料に関する論文。有機化学もあります。

 

Communications chemistry

https://www.nature.com/commschem/

化学や材料に関する論文。有機化学もあります。

 

Light science and applications 

https://www.nature.com/lsa/

光学に特化した論文。ピレンの分野からは大きく離れます。

メタマテリアルなど、キャッチーな分野が含まれています。

 

AAAS

 

Science advances

https://advances.sciencemag.org/

化学や材料、医療などなど何でもある感じです。

 

Beilstein institute

 

Beilstein JOC

https://www.beilstein-journals.org/bjoc/

有機化学の論文です。

 

Beilstein journal of nano technology

https://www.beilstein-journals.org/bjnano/

材料に関する論文。

 

ということで

 

結構、ありますね。オープンアクセスの論文も。

ありがたいですね。

 

所属機関に依存せずとも、

自由に化学の面白さを享受できる。

 

なんだかんだ、世の中問題があったり、不満があるかもしれませんが、

こうやって化学を楽しめる。

それだけで、ありがたいじゃないですか。

 

さあ、化学の世界へ。

welcome to science world!!

 

お~~~~~い、うるさいぞ~~~~

 

以上、【化学】自宅で読めるオープンアクセス(open access)の論文集めてみた、でした。

 

 ピレンちゃんについて詳しく知りたい方はこちら。

pyrene-chem.hatenablog.jp

 

twitterで論文も紹介しています。

 

 

 

【研究職tips】強く明確な信念を持とう【自己洗脳の完成】

洗脳には、もう一段階上のステージがあるんだぜ?

      -ピレン

 

 

研究職tips洗脳編です。

前回の記事にて「自分を洗脳して化学を全力で愛すること」の重要性を説いてきました。

 

pyrene-chem.hatenablog.jp

我ながら、研究職tipsとか言っておきながら、愛だとか洗脳だとか、やたら胡散臭いブログになっていることに驚きを隠せません。 

 

今回はその続きです。

 

え?これ続くの?

 

続き書くようなことがあるのだろうか?

これなんてポエム?

 

自己洗脳って?え?

 

すいません、ということで続きます。

 

 

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 大前提

前回の記事で、まず何をやるにしても、化学に関わる人であれば、

化学を愛した方が断然良いよ、といったことを熱く申し上げてきました。

 

好きなものであれば、人よりも努力することも苦ではないぞ、ということで、

化学を愛すれば成長は早いよ、ということです。

 

前回の「全力で化学を愛すること」は自信をもって、化学関連者に大事だよと、お勧めできます。

 

名古屋大、伊丹教授とか最近の勢いはとどまるところを知らないですが、あの人は間違いなく、化学をめちゃくちゃ愛していますね。

もともとの素質もあるかと思いますが、あの人を見ていると愛の重要性も感じるものです。

 

しかしやはり、愛することだけで全てうまくいくわけではない。

世の中愛だけじゃどうにもならないこともあるんです。

 

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大人になってわかったんだ。愛だけじゃ世界は救えない、って・・・。

        -悲壮感ピレン

 

信念を持とう

やはりですね、信念ですよ。大事なのは。

明確な言葉をもって、目標を設定し、それを脳に刻みこむんです。

 

化学を愛するだけでは、洗脳としては未完成です。

この信念のすりこみで、自分の脳を完全にだますことで、自己洗脳は真の完成を迎えるわけです。

 

自己洗脳の扉は二つあったわけですね。

一段階目の扉は「化学を愛すること」。

そして二段階目の扉は「信念をもつ」ということです。

 

一段階目の扉を開けるのも、それなりにエネルギーを要し、誰でも出来ているわけではないかと思いますが、二段階目の扉はより、ハードですね。

 

やはり実現可能性を孕んだ洗脳は、どうしても、どうせできないだろといったネガティブマインドに打ち消されて、効力が弱まるんですよね。

 

ピレンも信念の刷り込みに関しては、まだ至らない点もあるかなあと思います。

化学愛は十分洗脳できたかと思うんですけどね。

 

信念って大事?

やはり大事ですよ。

自信をもって、大事、と言えます。

成功している人たちって、自信がある、というよりも信念が明確ではっきりしていて、しかも強い想いがそこにはあるんです。

 

イチローとかそうじゃないですか。

彼は絶対プロになるっていう、強い信念を持っていました。

小学校低学年からだれよりも強く思い続けてきたっていうエピソードは皆さん、どこかで聞いたことあるかと思います。

イチローの信念は間違いなく、一種の自己洗脳です。

イチローほどの才能がある人間でも、強い自己洗脳をしてきたからこそ、ここまでの偉人になったんだと、ピレンは考えます。

 

大谷翔平だって、相当はっきりと信念を持っていました。

マンダラートを使って目標を明確化していましたよね。

日本一になるだとか、163km/hで投げるだとか、8球団ドラ一だとか。

 

ライト兄弟だってそうなんです。

絶対に自分は空を飛べると確信していました。

鳥が飛べるのだから、空を飛べないわけない、と。

 

天才たちは強く信念を持っていました。

その自己洗脳で偉業を成し遂げたんです。

 

であれば、我々凡人も、信念を持つしかないじゃないですか!

自己洗脳、はじめましょう!

 

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これが、自己洗脳の最後の扉さ

       -ピレン

 

 

どんな信念が良いんだろう?

よく、目標は大きすぎない方が良いって言いますが、ここでの信念は大きすぎるくらいがちょうど良いと思います。

丁度よい目標設定とは、わけが違います。

信念は人生をかけて、全力で目指す内容を指し示します。

 

信念が大きすぎて、やる気を失ってしまう場合は、おそらくまだ、脳が自己洗脳にかかる状態になっていないのではないでしょう。

前回記事に記した、化学を愛する、まずはここから始ましょう。

化学を愛していれば信念が大きすぎても問題ないはず。

 

逆に言うと 、信念で掲げることができない内容は、自分の人生で絶対に成し遂げられない内容、と言い換えることができると思います。

 

従って、信念は大きく掲げる必要があるわけです。

 

とはいえ難しい

とはいえ大きい信念を、良い年した大人が突然設定して持ち始める、ってなかなかエネルギー必要です。

別に誰かにその信念をオープンにするわけでもないのに、エネルギーが必要です。

やはり、一度大人になると、知らず知らずのうちに現実を見て、自分の理想ですら否定せざるを得ないんでしょうね。

何かと理由をつけて、これはできない、あれも難しい、と。

冷静に、自分の現状と、これからの自分の成長可能性を分析して結論付けてしまうわけです。

もう反射的に。

 

このネガティブマインドは早く取り除く必要があります。

この解除が最優先。エネルギー必要ですけどね。

 

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ネガティブなんて言葉、蹴飛ばして!!

      -チャンピオーネ ピレン

 

信念で抱けないものは実現不可

先にも述べましたが、自分で信じることができないことは、天地がひっくり返っても実現不可能だと思います。

自分で考えることもイメージすることができないことを、どうやって達成するんでしょう?

 

言うまでもなく、達成することに比べたら、イメージすることは遥かに遥かにイージーです。

脳内は自由な世界ですからね。なんだってできます。

 

スポーツでもイメージトレーニングってあるわけじゃないですか。

イメージできない動きは、実際にできるわけないでしょう。

 

自分の人生は一度きりということをよくふまえてみましょう。

その一度きりの人生で何がしたいですか、と問うてみましょう。

やはり大きなことをしたいですよね。

せめてイメージぐらいはしたいものです。

たとえ大きなことであっても、自分がイメージすることすらできない人生なんて嫌ですよね。

 

とはいえ、イメージすることも自然とあきらめた状態の人は少なくありません。

まずはイメージすることから、最初の第一歩を踏み出すわけです。

 

ここで、かの女王より一言頂戴しましょう。

 

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出典: www.amazon.co.jp

イメージできる?

     -女王のピレン

 

やりたいだけじゃないか

 

信念による洗脳 how to

どうやって自己洗脳しきればいいんでしょうか。

まあ、化学を愛するといった自己洗脳と一緒です。

とりあえず思い続けるしかないです。

ふりでもファッションでも、良いってやつですよ。

 

人の脳をだますわけではないですからね。

自分の脳をだますだけって考えれば、いける気がしません?

 

できないことはないと思うんですよ。

だって拷問とかマインドコントロールとかっていう、悪い意味の洗脳はよく聞くし、実際に十分な効力を発揮している例も多く報告されていますね。

 

じゃあ、プラスの洗脳も絶対にできるでしょう、と!

ピレンは思うわけですよ。

 

ちなみに凶悪事件の洗脳は、例えばひたすらその人の弱みを刷り込ませ続ける、といったものがあるようです。

あれ?それプラスの方向に変えて自分にも使えそうだよね?

自分にひたすら強みと実現可能性を刷り込ませればいいわけじゃないですか。

ああ、なんだ、簡単。 

 

また、自己洗脳の実績を増やすのもありかなと、思います。

このポイントは、自己洗脳できた。それによりうまくいった、だとか。

何重にもかけて自己洗脳するわけです。

過去の例から、自分は自己洗脳できるんだ、そしてそれに意味があるんだ、と思い込めることでしょう。

 

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今更だけど、怪しいサイトじゃないぜ?

       -ピレン

 

 

信念があったら

自己研鑽

自己研鑽をストイックに続けることができます。

また、一段階高いレベルで仕事や自己研鑽に励むことができるでしょう。

 

勉強する、だけでなく、それを活かせて初めて意味を成すといった考えが基本になると思います。

受動的に勉強をする、だけだったらそんなに難しいことではないですが、それを活かして人と異なる独創的なことをする、とか、世に貢献するといったことは明らかに難易度上がりますからね。

信念を持っている人は当たり前のように、上記をふまえているし、信念を持っていない人との差は広がります。

 

ので、

 

しっかり自己洗脳しましょう。

 

万能的な活用

あと、自己洗脳に慣れたら、要所要所で使えると思うんですよ。

プレゼンの時に、「私は天才プレゼンターだ」と自己洗脳したり、

緊張する場面にいても、「私は○○だ」と自己洗脳し、緊張をといたりできるはずなんですよ。たぶん。

 

緊張は一種の避けられない問題のようにも思え、その程度コントロールが自在にできるとなれば、自己洗脳の理想的な姿ですが、私はこういった活用もできるかと思います。

今すぐ信念を持とう

もうこれは、早い方がいいです。

とにかく、早い方が。

 

人生は短いし、その中で使えるリソースも限られます。

 

それに多分、今信念を持てないようであれば、年取ってから持つのはより難しいです。

 

最後に女王より、大変ありがたい言葉を頂きましょう。

 

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出典: www.amazon.co.jp

いいかげん、目覚めなさい

      -女王のピレン

 

だから、やりたいだけだろ

 

最後に

前回記事の化学を愛するは、実践して、間違いなくお勧めできるんですが、

今回の信念持つ編は、まだ私も実践中です。

でも間違いなく有意義な人生にするためには大切なファクターだと思う次第です。

ということで、今回も胡散臭いワードを多用しながらおすすめしてきました。 

 

以上、【研究職tips】強く明確な信念を持とう【洗脳の極み】、でした!

 

今日も化学が大好きです!

ピレン

 

ピレンちゃんについて詳しく知りたい方は下記もあわせてどうぞ!

 

pyrene-chem.hatenablog.jp

 良ければtwitterもどうぞ!

 

【研究職tips】化学を全力で愛する【洗脳のすすめ!】

ー化学に関わる人は、化学を狂おしいまで愛しましょう。ー

                    ピレン

 

 

 

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はじめに

ピレンは特別大きな成功をしているわけではないので、「研究職tips」なんて大それたことはあまり言えないはずですが、1つだけ自信をもって言えることがあります。

化学を全力で愛すること、これだけは化学の研究に関わる人におすすめできます。

 

愛するって?

文字通り愛するということです。

化学を一番に考えましょう。

自分は化学が好きすぎる、いや愛している状態にしましょう。

 

最初は化学が好きでなくても良いです。

気合で好きになりましょう。

化学に関わるなら化学を好きになって損はありません。特しかないです。

 

やっぱり化学やるのなら、どうせやるのなら化学に愛されたいですよね。

じゃあまずは先に化学を愛しましょう。

それが自然です。

まずは無上の愛を、化学に捧げましょう。

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逆にどうして愛さないんだい?

        ピレン

 

 

愛するとどうなる?

化学を愛すると、毎日化学に関わりたくなります。

だって愛しているわけですから。

 

普通勉強はつらいです。気合を入れて始めます。エネルギーをかけてやるわけです。

でも化学を愛するとそんな心配いりません。

むしろ逆になります

化学の勉強をすることで、エネルギーを補給します。

 

毎日化学の勉強をし、毎日化学について興奮し、毎日日本の化学を憂い、毎日世界の化学に夢をはせるわけです。

これは特別なことではありません。だって化学を愛しているわけですから。

 

化学を愛する人と愛していない人の差は大きいです。

多少の能力の差はひっくりかえせます、余裕で。

化学を愛していない人は、毎日勉強しません。

毎日論文を読みません。

毎日、自分の研究について考えません。

何かとお休みの日を作ります。

でも化学を愛する人はそれらを続けます。

だって愛しているわけですから。

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サンシャイン池崎も言っていた。笑いに愛されるには、笑いを愛する必要がある、と。

       ピレン

 

愛することは、最も基礎な力

化学の研究に関わる人はまず第一で化学を愛するべきです。

早ければ早い方がいいです。

愛している人の方が吸収力が高いです。

積極的に吸収していきます。

だって化学を愛しているわけですから。

 

きっと年を取れば取るほど愛するのは難しくなります。

化学を愛する、というのは人間のアイデンティティーに関わります。

大人になればなるほどアイデンティティーは確立されてしまいます。

だから早く化学を愛しましょう。

 

もしあなたが化学を愛していなかったら、いずれ化学を愛している人に抜かされる可能性があります。たとえ、その人がへっぽこだったとしても。

愛の力は恐ろしいですよ。

 

どうやったら愛せる?

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Q.化学はどうやって愛するの?

A.好きになるのに・・・理由はいるのかい?

            ピレン

 

 

口を開けば、化学が好き、愛している、となるようにしましょう。

人に積極的に言いましょう、化学大好きですと。

 

もし人に研究を褒められたりしたら、すぐにこう返しましょう。

「いや、ただ化学を愛しているだけです」

化学を愛することもできるし、周りからも謙虚な奴だと思われて良いことづくめです。

 

もしあなたが化学に関わる仕事をしているなら、死んでも「明日は月曜か、いやだなあ」、とか、「働きたくないなあ」とか、「ラボいやだなあ」とか、「疲れたなあ」とか、「実験面倒だなあ」とか、言ってはいけません。

そう言っているということは、化学を愛しているわけではない、ということになります。

形だけでいいので、徹底することが大事です。

 

要は洗脳

最初は無理やりでいいのです。形から入ればいいのです。

ファッション化学大好きキャラでいいのです。それで充分です。

後から化学を愛するようになれば良いのです。

これは自分への洗脳と言えるでしょう。

 

全力で化学を愛することができるように、自分を洗脳しましょう。

脳みそに化学好きと訴えかけましょう。

DNAレベルで化学が好き、といった状態になるようにしましょう。

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DNAに刻み込もう、化学への愛

         ピレン

 

 

ピレンは自分がいつから化学を好きだったか思い出せません。

そもそも最初から好きだったかも、もう思い出せません。

 

ピレンのブログの文末に、「今日も化学が大好きです!」とコメントしているのですが、あれも自己洗脳の一環です、そしてこの記事もそうですね。

 

あ~~~~~化学大好きだあああ(洗脳中)

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犬って餌を見るとよだれが出るじゃないですか。パブロフの犬ってやつ。

あれと同じですよ。化学を考えるとよだれがでるんだ。

        ピレン

 

 

理由付け

無理やりでいいので化学が好きな理由を作りましょう。

 

化学は何にでも使われていて発展性があるのがすごいですよね。

日用品から超高級品まで。

汎用品から機能付加品まで。

なんでも使われています。

 

普通の仕事は、担当できる領域が限られるわけですが、

化学は車の仕事もできるし、飛行機の仕事もできる、宇宙の仕事もできる。

環境問題に取り組むこともできるし、食品の仕事もできるし、医療の仕事もできる。

 

すごいなあ、化学って。

ここまできたら大丈夫です。あと一押しで化学愛者になれます。

もう化学のとりこ、というわけですね。

 

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専門なんて、分野なんて関係ない。化学一つで、あなたはなんでもできるの。

           ピレン子ちゃん

 

化学を愛した後は?

そこから、始まりです。

化学を愛することで、全ての土台を作ったわけです。

あとはその土台に何を乗せていくか、ということですね。

 

当たり前ですが、化学を愛したから、すべてうまくいくわけではないです。

現にピレンは化学を愛していますが、まだまだ成し遂げられていないことだらけです。

しかし、土台を作ることはできたと思います。

化学を愛していることだけは、だれにも負けない自信ができました。

 

化学に出会えたことへ感謝

ピレンは化学に出会えたことに感謝しています。皆さんも化学出会えて本当に良かったと思います。

もし化学の仕事をしていなかったら、と思うと鳥肌が立ちます。

一度しかない人生で、化学に出会えてよかったですよね。

 

週末の夜には化学への感謝に思いを馳せましょうね。

そして週明けに、また化学に対し全力でぶつかっていきましょう。

 

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出会えてよかったよ。明日からもよろしくな、カガク。

         ピレン

 

 

終わりに

自信をもって、これは良いぞ、と伝えられること。

それが化学を全力で愛する、ということです。

 

以上、【研究職tips】化学を全力で愛する【洗脳のすすめ!】、でした。

 

今日も化学が大好きです!

ピレン

 

 ピレンちゃんのことを知りたい方は下記もどうぞ!

pyrene-chem.hatenablog.jp

 良かったらtwitterも見ていただければ!

【信越化学】 信越化学は凄い 〜信越の魅力・トップダウン経営・志望動機を考える~

化学メーカーの中でも一線を画する存在。

超優良メーカー信越化学。

 

信越化学は本当にすごい。

化学メーカーに勤めるものとしては、非常に気になる存在です。

魅力たっぷりで学ぶものもあるでしょう。

 

今更ながらピレンも調べてみましたよ、っと!

下記に紹介しますよ~

 

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事業内容

まず事業内容から行きましょうね。

塩ビ、化成品、シリコーン半導体シリコン、半導体レジストに携わる会社ですね。信越と言えば塩ビってイメージです。

その売上高内訳(2019/3)は塩ビ33%、半導体シリコン24%、電子機能材14%、化成品8%、サービス事業7%

 

塩ビ、半導体ウエハでは世界首位を誇っていますね。

 

会社の売上は1兆5000億と財閥化学には及ばないものの、

営業利益率25%超。

他の財閥化学が営業利益率4、5%でひいひい言っているのを横目に圧巻の数字をたたき出す。

 

さすが信越化学さんっ!かっけーよ、しびれるよ! 

いやほんとに凄い、しびれるわあ・・・

 

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※痺れるピレンの図

 

閑話休題

 

さて、昔からすごいすごいと言われていますが、なにがすごいって瞬間的なだけでなく継続しているところがすごい。

13期連続の営業利益更新からの、2008リーマンショックを挟み、9期連続の営業利益更新で今に至っています。

 

ここまでの営業利益率更新。普通じゃない。

いったい何が秘訣なんですかね・・・。

 

設備投資も着実に行っています。

 

塩ビ

シンテック(ルイジアナ州生産、米国内中南米)が信越100%子会社であり、塩ビメーカーとして事業貢献しています。

 

塩ビは超安価な汎用プラで、技術的には何ら難しいことはない。

アメリカや中国参入メーカーも多かったが、淘汰が進んでいます。

 

日本は基礎製品は苦手で、エチレンプラントなど削減が進んでおり、高機能製品で勝負をするスタンスですね。

 

原料からの一貫生産体制を確立しているところが強みといわれています。

天然ガス⇒エチレンの生産

岩塩⇒塩素の生産

上記二つを合わせ、

エチレン+塩素⇒塩ビの生産ができます。

 

シェールガスといった、米国の有利な原料事情もあり、欧州でも好調なようですね。

すばらしい。

 

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※基礎製品でも勝負できるのは素晴らしいわ!の図

化成品

ざっくり下記。

セルロース原料関連

医薬用製品好調

フェロモン、ポバール

 

電子機能材

ざっくり下記。

レアアース(金属、化合物、磁石合金)

ハイブリッド車用途

フォトレジスト(KrF、ArFレジスト)

 

金川千尋

さて、信越化学は強力なトップダウン体制ともいわれていますが、その体制を創っている金川千尋に注目しましょう。

 

経歴 

彼は東大法学部、三井物産入社し、36歳で信越化学に転職しているようです。

ちなみに若いころはあまり勤勉でもなかったようですね。毎日のように酒を飲んでいたようです。東大に入っているのでもちろん優秀は優秀でしょうが。。

 

そして、50歳そこらで国内外の塩ビ事業を担当したらしいですね。

ううむ、当時の塩ビの売上率はわかりませんが、現在の売上率と同じくらい当時からあったならば、一任されたことは相当すごいですね。

ただし、この辺りは特別他の経営者と比較し早い出世というわけではなさそうでしょうか?

この年で、この事業レベルを一任される人は他の化学メーカーにもいるでしょう。私の感覚ですが。

 

その後1990年に64歳で代表取締役に就任。

そこから社内で改革を行い、13期連続の営業利益更新に貢献しています。

また、塩ビは安価な基礎品であるために、どこのメーカーがやっても差がつかないために、経営で差がつく分野です。

金川千尋自身も下記の様に述べています。

 

また、塩ビは汎用樹脂ですので、極論を言えば、どの会社がつくっても製品に大きな差は生じません。それゆえに、経営への取り組み次第で業績を上げることが可能となります。研究開発、製造、販売、調達、財務など、経営に関するあらゆる要素にしっかりと目配りし、市場の伸びをとらえて塩ビ事業を拡大して参りました。世界には数多くの塩ビメーカーがありますが、各社が好業績を続けているわけではありません。

 当社の塩ビ事業が業績を伸ばしてきた理由について「製造プロセスが優れているからだ」と言われることがありますが、正鵠を射ていません。当社は1970年代に、塩ビの製造技術ライセンスをアメリカの塩ビメーカー2社に供与しましたが、両社とものちに事業売却しました。つまり、製造技術が優れているからといって事業が成功するわけではないのです。

Diamond quarterly online 2016 12 16より引用(diamond.jp/quarterly/articles/-/53)

 

合理的な性格

また、下記のようなことを実践しており、とにかく無駄のなさを追求したような印象を受けます。

 

・超素早い経営判断をする。なんと8割以上の案件を30秒で判断しています。

・本は一切読まない

・シンテック経営ではそもそもリストラ不要と言われるくらい少数精鋭体制確立

 

経営判断を迅速にし、本を読むくらいなら会社の成長を考えた方が良い、人員をつめたシンテックの経営モデル確立をする極限まで無駄を省いた超合理的人間。

ダウいわく、シンテックは人員が最小限すぎて最初からリストラされた会社とも評されています。

そういった人がトップにいるからこそ、末端社員にまで良い影響が波及し、会社としての爆発的成長を維持しているのでしょうか。。

 

金川千尋が社長になってから会議時間は1/3に短縮したらしいです。

 

昨今では長時間の残業は悪とされ、働き方改革が求められていますが、中々効果が出ている会社は多くないでしょう。

業務効率に対する強い意志、無駄を省くための強い意志が会社として根付いてはいないので、瞬間的にしか業務効率化せず、継続は難しいイメージです。 

トップのせいにするつもりはありませんが、信越化学は絶対的な超合理的リーダーがいるから、より効率的な環境を作り出せるものではないでしょうか。

もちろん、他のメーカーと信越定量的に比較をしているわけではありませんが。 

 

日本が苦手とする基礎化学品で勝利を収めた信越の経営はもっと学ぶべきかと思いますが、他の化学メーカーがその経営を参考にしようとする動きはなければ、学ぼうとする意志もないように感じます。(言いすぎですかね・・・)

 

しかし、金川千尋は相当にチャレンジングな方ですね。あえて後発組で基礎品の塩ビに参入するとは。誰もやらないくらい難しいとこに参入しなければ勝ちはない、と考えてのことでしょうが。

いや、ほんと痺れる。しびれるわ~~~金川さん!

 

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 ※痺れるピレンの図(二回目)

経営に必要な要素

経営者に必要な要素として4つ挙げています。 

執行能力、決断力、判断力、先見性、とのこと。

後者二つは先天的で生まれ持った資質とも述べています。

 

 金川の早くて正確な投資判断は、経験を積んで身に着けるのは難しい、ということですね。

企画、立案をしてシンテックを生み出したことや、塩ビに関する市況感、

シリコンウエハーの早い投資も先天的な能力に因るところもあると。

 

志望動機

さて、志望動機を考えましょう。

 

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※志望動機は?ピレン子ちゃんがアンサー出すわよ!の図

 

ピレンが考えるなら、ということになりますが、

 魅力に感じている信越のすごい点を挙げると、

 

①塩ビという日本が戦いづらい基礎製品で首位を上げている

②シリコンウエハといった高付加価値製品でも首位を上げる

③無駄を徹底的に省く精神が会社全体に浸透している

 

といったところでしょうか。

この辺りをまとめあげると、他の化学メーカーの志望動機とは異なり、オリジナリティーが出せるかと思います。

 

構成としては、例えば、

 

・自分の専門の化学を生かして人の役に立ちたい

・特に信越は基礎製品でも高付加価値製品でも業績を上げる力がある。これは他の化学メーカーにはない信越ならではの魅力

・そのレベルが高い環境で学びつつ、金川のように自分もチャレンジしていきたい

・また、シンテックや信越の歴史から徹底的に無駄を省く精神が感じられた。昨今の日本では業務効率化の流れもあるため、この点も他社に対して優位性があるように感じる

・だから私は信越が第一志望で最も入社したい

 

といった感じで考えます。

少なくともこれは私が心に思っていることであり、

この内容であれば、志望動機によくある形だけ取り繕って心が籠っていない問題は回避できるはず、と思います。

 

終わりに

信越の魅力と志望動機について紹介してみました。

参考になりましたら幸いです。

(自分の気持ちがこもった動機が一番大切です、それをお忘れなく!)

 

以上、【信越化学】 ~信越の魅力・トップダウン経営・志望動機を考える~、でした。

 

今日も化学が大好きです!

ピレン

 

 ほかの化学企業の志望動機考察はこちら。

 

pyrene-chem.hatenablog.jp

pyrene-chem.hatenablog.jp

 

youtubeやっています。

最近作成した動画です。
勢いが気に入っています。就活の息抜きにどうぞ。

https://www.youtube.com/watch?v=u4XHsQluCy8

f:id:pyrene_chemist:20210412233350p:plain

 

https://www.youtube.com/watch?v=e9MvqXwSg1Y

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twitterもやっています!良かったらどうぞ!

 

 ピレンちゃんについて詳しく知りたい方は下記もどうぞ!

pyrene-chem.hatenablog.jp

 

【有機化学】研究室所属後の大学学部生・大学院生おすすめ勉強法

研究室所属後は、基本的には研究第一であり、基本的な勉強については教官からとやかく言われることはありません。

言われないからこそ、研究室所属期間中にどのように自主的に勉強するかが大事となります。

 

研究をするにしてもゼミで論文紹介をするにしても、基礎がないと理解は進みませんので、この期間にしっかり叩き込んでおきましょう。

 

下記にピレンがした勉強法を紹介します。

ピレンやピレンの周囲の人をふまえると、「下記のレベルの勉強をしていればゼミや、企業で困ることはない・・・・」はずと思われます。

 

 

 

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まずはお勧めの参考書を紹介します。

 

お勧め参考書

 ボルハルト・ショアー

 

有名な本ですね。

ボルハルト・ショアーがすごい良い、ってわけでも無いのですが導入のレベルにはちょうど良いかな、と。別にボルハルトショアーでなくとも良いです、同じくらいのレベルかつ情報量のある本であればなんでも良いかと思います。

上下ですのでそれなりのページ数になります。

おそらく大学の定期試験には十分対応できるレベル、といったところでしょうか。

ボルハルト・ショアー現代有機化学(第8版)上

ボルハルト・ショアー現代有機化学(第8版)上

 

 

 

ボルハルト・ショアー現代有機化学(第8版)下

ボルハルト・ショアー現代有機化学(第8版)下

 

 

ウォーレン

 

超良書です。情報量多いのですが間違いなくわかりやすい。

ただし、何もベース知識がない段階でとりかかるとしんどいですので、上記に挙げたボルハルト・ショアー(またはそれに準ずるレベルの本)を読んでからがおすすめ。

修士であれば、こちらの内容は必須です。ボルハルトだけだと少し物足りなさげです。

 

ウォーレン有機化学〈上〉

ウォーレン有機化学〈上〉

 

 

ウォーレン有機化学〈下〉

ウォーレン有機化学〈下〉

 
 

 ちなみに、ピレンはウォーレンを愛しています。

ウォーレンへの熱い思い、「愛」は下記に記しています。

pyrene-chem.hatenablog.jp

 

 

大学院講義有機化学

 

ウォーレンがいかに良書といっても、それだけを延々とやっていれば十分といったわけではないです。やはりウォーレンだと網羅はしきれないです。

更に細かいところを勉強するためには大学院講義有機化学がおすすめです。ウォーレンレベルを読んでおけばそこまで内容理解に困ることはないかなと思います。

 

内容は結構偏っていますので、全体を理解しようとするためにこの本を選ぶのはおすすめできません。

あくまで、更に細かく掘り下げるために読むと良いと思います。

大学院講義有機化学 I(第2版): 分子構造と反応・有機金属化学

大学院講義有機化学 I(第2版): 分子構造と反応・有機金属化学

  • 作者: 
  • 出版社/メーカー: 東京化学同人
  • 発売日: 2019/04/09
  • メディア: 大型本
 

 

 

大学院講義有機化学 II(第2版)

大学院講義有機化学 II(第2版)

 

 

勉強のスケジュール感

じゃあ、「これらの本をどういったスケジュール感で実施していくのか」、という話になります。

ピレン自身は、

B4の冬までにボルハルトショアー2周⇒M1の冬までにウォーレン2周⇒M2修了までに大学院有機化学+α

といったペースでやっていました。

 

しかし、これでは全く最近の有機反応の知識が入ってきませんし、インプットばかりの勉強になります。

ですので、そこでゼミを有効活用するわけです。

ゼミによって最近の論文を読みながら、アウトプットの練習をすると、習得した知識も生かせるのではないでしょうか。

 

ゼミでは引用文献含めて1回あたり20~50報読むと、「少なくとも大企業研究職の基礎力」くらいは養えるかなと思います。

 (論文紹介については詳しくは下記に記しています)

pyrene-chem.hatenablog.jp

 

ということで、全体のスケジュール(B4~M2)はこんな感じでピレンはやっていました。

 

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ピレンの場合、有機化学を学部で殆どやっていなかったので、B4のうちはボルハルトショアーレベルをやる羽目になっていました。

学部で有機化学をやっていれば、もう少し発展レベルをつめこめたのですが・・・。

 

ボルハルトショアー(大学院試験レベル)をB4のうちに少なくとも理解し、ウォーレンまたは、それと同等の内容の書籍に移るとよいですね。

 

一応研究室のコアタイムが9:00-22:00であってもそんなに苦なく、上記はできるスケジュール感になっています。

 

自分で言うとかなりかなりかなりうざいですが・・・、

一応これくらいの勉強をしていれば・・・・、

 

研究室で指導教官やドクターとも議論はできるし、

ゼミで周囲をひきつけることができ、

新規研究テーマの立案し教授に採択してもらうことや、

大企業研究職においても困らない基礎力を養える

 

と思っています・・・。

 

とはいえ、もう少し勉強法にも工夫が必要だったかも。。

定期的に見直しをしても良かったかもなあ。

 

一つのベンチマークとして頂ければ、と思います。

これから勉強する方こちらはいかが?

大学の有機化学に出てくる反応「27+α種類」をまとめて一気に下記の動画で説明します。
大学有機化学を一気に学べる動画はほぼ無いと思いますので、是非どうぞ。
こういった分野が非常に広いものは、気合を入れて一気に学ぶのがコツだと思います。 長期にわたって少しづつの勉強は個人的にはお勧め致しません。

https://www.youtube.com/watch?v=y4s3kVZ4hdQ&t=77s

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【お勧めの勉強法】

1.この動画14分を見る

2.ボルハルトショア―など大学教科書を見る

3.もう一度この動画を見る

4.不明点をボルハルトショアーで確認する

5.この動画のタミフル合成法を学ぶ(この部分を理解できるようにすると、論文紹介のイメージがつく)

6.タミフル合成法の不明点を教科書・ネット・論文を用いて調べながら理解する

7.有機化学の論文を何か選び読んで勉強する

 

※この勉強法を試した人、是非感想をください。

私が見込んだ通り効力のある勉強法なのか、独りよがりの勉強法なのか、気になって夜も眠れません。

 

また、肩ひじ張らずに軽く有機化学に触れてみたい方はこちら。

https://www.youtube.com/watch?v=RGzTmbhczKA

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 次のステップの勉強方法

 次のステップの勉強法をご紹介します。

基本的な化学を学んだ方は是非下記をご覧いただければ。

 

 

pyrene-chem.hatenablog.jp

 

 

終わりに

僭越ながら勉強法紹介いたしましたが、真似する必要性は全くありません。

参考にしていただければ幸いです。

 

以上、【有機化学】研究室所属後の大学学部生・大学院生おすすめ勉強法、でした。

 

今日も化学が大好きです!

ピレン

 

 

 ピレンちゃんについて詳しく知りたい方は下記もどうぞ!

pyrene-chem.hatenablog.jp

 

 良ければtwitterもどうぞ!論文の紹介をしています。